8月も中盤となり、暑さが少しだけ和らいできましたね
7.8月は例年以上の暑さもさることながら、
台風や雨の日も多かったため
風景を現地で撮影した写真をもとに
室内で細かい部分の描写や彩色を進めました。

実際の景色を見ながら描くに越したことはありませんが、
室内で描く時間は印刷された画像を通して
光と陰のコントラストや
今まで気づかなかった細部の形などが
より客観的に見え、
三次元で見た景色とはまた違った捉え方ができるように思います。
ただ、気をつけなければならないことの一つに、
つい写真のとおりに彩色を進めてしまうと
陰を印影なくベタ塗りしたり、コントラストが
強くなり過ぎてしまったり、
色彩が単調になってしまいやすいことでしょうか。
あくまで写真は参考程度に留め、
全体の色調に変化をもたせるよう水を加える量を調整したり、
筆のサイズを意識的に変えながら描くなど、
筆さばきを工夫してみてはいかがでしょうか。
絵画描写には、写真のフィルターを通して見る世界とはまた違った自分の心の目があり、
実際には無いものを想像して加えたり、逆に省略したりすることで生まれる面白さがあります。
絵画としての風景画は、自分が絵の中の支配者になったつもりで画面の中で表したいイメージを堂々と描き進めていきましょう。
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